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雨樋をDIYで修繕したよ

更新日:2020年5月15日

雨が降るとジャバジャバと音を立てて雨水が雨樋から漏れる問題があって、以前から雨が降るたびになんとかしないとなぁと眺めてはため息をついていました。雨水の漏れは音だけじゃなく、周辺の壁や窓枠にも悪影響があって、雨水がかかる部分が錆びたり腐食したりしてしまいます。これは良くない。古い家なので手を入れていかないと傷みも進んでしまい、そのうちに大掛かりな修繕が必要になってしまいます。そうなってからでは出費も大変なことになってしまいます。何とかなるうちに重い腰を上げて対策することにしました。

改めて状況を確認しましたが、誰が施工したのか不明ですが配管がメチャクチャです。軒樋の途中に設置するはずの集水器が軒樋の端に付けられています。しかも取り付け方向が前後逆になっています。エルボ(90°や70°に曲がった継ぎて部分)もかなり強引な感じで、何故か樋つなぎの代わりに合わせ桝が使われています。各樋の色が違う事からそれぞれ施工した時期が違っていて、ある時期に無理やりまとめたのかもしれません。

集水器にぶら下がっているガムテープは母が雨水が漏れないように貼り付けたらしい・・・。木の板は漏れた雨水がトタン壁にかかり錆びるので、その予防に挟んだらしい・・・。もう、何といったらいいのか、愕然とするばかりです。

あまりにもひどい状況に、この機会に雨樋の状況を一通り確認することにしました。案の定、今回修繕予定の個所のすぐ上も強引な配管になっていました。ちょっと分かりにくいですが、2か所の集水器から1本の縦樋にまとめようとしたようで、合わせ桝が中継に使われています。集水器は屋根の端から少し離れた場所に付いているのに合わせ桝は壁の角の部分にあります。縦樋の合わせ桝にまとめるために無理やり角度を付けて樋をねじ込んだようになっています。しかも合わせ桝から下の縦樋は壁面近くに固定されているため合わせ桝を中心に「く」の字になっていて、ここも強引に配管されていました。

全ての配管が強引につじつま合わせされているため見た目も悪いですが、雨水もスムーズに流れなかったり、何かの拍子に外れたり、ゴミが詰まったりするかもしれません。そうならないためにも一度全て配管を整理することにしました。とはいっても全て新しいものに交換するとなると費用もかさんでしまいます。軒樋に集水器、合わせ桝、縦樋、エルボ・・・あっという間に1~2万円は必要になります。今回は配管をどうするか決め、必要な物だけ買い足し、使えるものはそのまま使う事にしました。

見た目がスッキリする合わせ桝を使って縦樋1本にまとめる配管にしたかったのですが、どうやっても今付いている集水器の位置だと強引にねじ込まざるを得ません。またはエルボを多用して配管するしかなのですが、エルボを多用すると配管が複雑になるし費用的にも色々無理が出てきます。

そこで今回は潔くシンプルな配管にすることにしました。合わせ桝にはまとめず、直接集水器に流し込むようにしました。そうすることで部品点数も減らせ費用削減でき、施工もメンテナンスも簡単になります。

集水器の穴が片方塞がったものを探しましたが、いくら探しても見つからなかったので木戸のDIYで余ったポリカダンを切り出して接着剤で貼り付けました。これで横からの雨水漏れは無くなります。

エルボがかなり無理な使われ方で配管されていた部分は合わせ桝を使って縦樋と軒樋の位置の差をなくしました。縦樋は壁に近い位置に固定されていますが、軒樋はタキロンの先に付いているので奥行方向に位置の差ができています。不格好ですが、この差を手っ取り早くクリアするのに合わせ桝を使ったという訳です。


まぁ、パーフェクトには程遠い感じですが、問題は解決できたと思います。それにしても樋が色とりどりになってしまった。新しく購入するときは黒に統一していますが、今回は使える部品はそのまま使ったので仕方ないですが・・・。そのうち色を塗るかなぁ。

縦樋の配管やり直しと雨水漏れの修繕を完了してホット一息しているところに母がやってきて、「向こうの雨樋が外れてたから棒で突いて直したんだけど、雨水が漏れてるみたい」と追加修理の依頼が。

梯子を登って状況確認してみました。下から見ると少しヒビがあるくらいに見えていましたが、実際には派手に割れていました。割れているのが軒樋の端だったので、雨水の漏れもさほど深刻に見えなかっただけでした。これは修理のレベルではなく取り換えないとダメですね。また一仕事増えてしまいました(ノД`)・゜・。

どうしてこんなに割れてしまったのかは分かりませんが猫の通り道で、逃げるネコが走り回る音が昼晩に関係なくよく聞こえるので、足を滑らせ体当たりしたか隣の屋根に飛び移ろうとして足場にして割った可能性もあります。

原因を色々考えても樋が直るわけでもないので、気持ちを切り替えて作業にかかります。この軒樋は割れているのは一部で大半はまだ使えそうです。ですが経年劣化も進んでいるので後の手間を考えると、この機会に全交換したほうが良さそうです。そこで樋を固定しているワイヤーを全て外し、古い樋を外しました。

予め外した古い樋の長さを測り、ホームセンターに樋を買いに行きました。ですが残念なことにホームセンターには短い樋しかなく、仕方なく少し先にあるプロショップまで買いに行きました。短い樋だと2~3か所継がなくてはならないので強度面、費用面で得策じゃありません。高強度、低予算で修理するならできるだけ継がないで作るのがベストです。とはいえ、この長さのものを運搬するすべがなく、担いで帰ることになりました。長物なので方向転換では周囲の安全確認、電線など上空の障害物も気にしつつ、国道沿いを帰ってきました。プロショップのスタッフも「あれ担いで帰ってるけど・・・」って驚いたんじゃないかな(汗。風の影響も受けるし、かなり神経使って持って帰ってきました。

買ってきた樋を古い樋と並べて長さを合わせます。この段階で継ぐ場所や長さをしっかり確認しておきます。間違って作業してまたこれを担いで帰るなんて事態は避けたいですからね。

寸法を測り、寸法通りにカットします。この樋、Panasonic製なのですがメチャ切りにくい。のこぎりの歯がなかなか進んでいきません。それもそのはず樋をカットして気づいたのですが、この樋なかにスチールの板が入っていました。古い樋にはスチールは入っていません。意外といいお値段するなぁとか思っていましたが、これで納得。これなら少々のことでは割れたり変形したりせず、耐久性も高いはず。


樋のほかに止まりと継手も購入してきました。止まりは樋の端に付ける蓋の様なものです。継手は樋と樋を繋ぐのに使います。

止まりや継手はこの時点で専用のボンドを使って接着しておきます。樋は継手のみ接着しておきます。雨樋はこの段階ではなく、樋を軒樋金具に乗せてから完成させます。この段階で樋を完成させてしまうと、取り付けの際に取り回しが悪かったり、変形したり、隣の家にぶつけてしまったり色々とリスクがあるからです。

軒樋金具は錆が出ていますが、触った感じまだまだ大丈夫のようです。ワイヤーブラシで錆を落として塗装しなおして再利用します。この時ついでに軒の木の部分もペンキで塗装することにしました。

軒樋金具は錆を落とした後スプレーで塗装しました。軒下はペンキで塗装、これでしばらくは安心です。

ワイヤーでU字を作る

ワイヤーを引っ掛ける

ワイヤーで固定

雨樋受け取り付け完了

軒樋金具と軒下の塗装が乾いたら軒樋を軒樋金具に乗せて継手部分で樋を継いでから位置を合わせます。軒樋の位置が決まったら軒樋金具と軒樋をワイヤーで固定していきます。今は軒樋金具もいろいろ種類があって、ワイヤーで固定しなくてもクリップ式で簡単に固定できるものや、金具の一部を曲げるだけ、引っ掛けるだけなど簡単なものもあるのでDIYする人は希望に合ったものを選べます。耐久性もワイヤーで固定するより高いのでお勧めです。

今回は費用を抑えてDIY修理するので古い軒樋金具をそのまま使います。この軒樋金具はワイヤーで固定するタイプなので錆に強いステンレスワイヤーを用意しました。樋をワイヤーで固定するのは少し面倒です。まずワイヤーを適当な長さに切り、Uの字を作ります。Uの字のワイヤーを瓦と樋の隙間から通して軒樋金具の奥のフックに掛けます。ワイヤーがフックから外れないように気を付けながら手前のフックにワイヤーを掛けワイヤーを締めていきます。ワイヤーがピンと張られてフックから外れないか、樋にぐらつきが無いか確認します。問題なければ1か所完了。この作業を軒樋金具の数だけ繰り返します。

全ての軒樋金具と軒樋を固定し終わって作業完了。この作業は梯子をかけて人がやっと一人上半身が出せる隙間から上半身を出して後ろにのけぞる態勢での作業でした。体重50kg台の私でもギリギリのスペースだったので、かなりきつかった。ずっと腕を上にあげて上向いての作業は首と肩に相当ダメージ残しました。業者に頼んだら梯子じゃなく足場組むことになっただろうから費用はいったいいくらになったんだろうなぁ。手間暇はかかったけど、今回のDIYでかかった費用は1万円チョットくらいかな。購入した資材は縦樋、軒樋、止まり、継手、エルボ、縦樋金具、ペンキ、ワイヤーくらいか。素人DIYなので完成度はそれなりという事で(;^ω^)

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