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水漏れした水道管をDIYで交換

更新日:2022年4月24日


今回は放置していた水漏れする水道管をDIYで直していきます。

これが水漏れの痕跡です。

以前、両親が水漏れを発見したらしいのですが、水道管を切断し、蓋をしたまま放置されていました。

この水道管は庭の蛇口に繋がっていて、庭の散水や汚れもの用の洗濯機への給水に使っていました。雨水やバケツで凌いでいましたが、不便なのでこの機に直す事にしました。

水道管を見てみると、漏れている部分だけ直すのは無理そうなので接合部分を全てやり直す事にしました。まずは要らない部分を切断します。寸法を測ってパイプを切断、パーツを作っていきます。

今回は元の形状より少し簡単な形状に変更しました。元の水道管の切断面に継手を仮組してから新しいパイプを必要な長さにカットします。

蓋をしたもう片方に取り掛かる前にコンクリートの邪魔な部分を取り除きます。

蓋の部分を切断しますが、スペースなどの問題で切断に苦戦しました。レシプロソーで切断したのですが、パイプをしっかり固定できないため刃と一緒にパイプが動いて切断できないんですよね。半ば強引に切除しました。

切り出したパイプはやすりで切断面を均してバリ取りをします。このときパイプの切断面を少し斜めに削ってテーパーを付けておきます。

仮組をして問題がないか確かめます。

問題なければ塩ビパイプ用ボンドで各パーツを接着していきます。

ボンドは継手やエルボの内側とパイプの外側に塗ります。ボンドを塗ったら力いっぱい押し込みます。

同じようにしてエルボの部分を完成させます。次に継ぎ手部分を接着していきます。

全て接着し終わりましたが、念のため接合部分にシール材を塗布しました。シール材が固まるまで2~3日おいてから水道管にボンドで接着、シール材で補強しました。

もう片方も同じように作業して様子を見ます。半日ほどおいてから元栓を開けて水漏れが無いことを確認しました。

露出した水道管をセメントで埋めていきます。施工面積が狭いので水を加えて混ぜるだけの簡易セメントを使用しました。面倒な準備も要らないので楽ですね。

ついでにグラついていたコンクリートも剥がしました。セメントを盛ってコテで均して完成。これで修繕完了と思っていたのですが・・・。


数日後、施工したコンクリート面が湿っているのに気が付きました。せっかく施工したコンクリートですが、はつって水道管を確認しました。一日に一滴程度ですが合計3ヵ所で水漏れしていました。

そこで今度は失敗しないように本気の道具もそろえました。パイプカッターはハサミのように使えるラチェット式と迷いましたが、将来的に足場用単管パイプも切断したいので単管パイプ対応のSK11 PCB-50を購入しました。使い方は簡単で、パイプを挟んで刃を調整しながらパイプの周りをクルクル回転させるだけ。綺麗な切断面でカットできます。

これはチューブリーマ。パイプの内外径のバリを取るとともにテーパーも付けてくれます。こちらが内径用。

こちらが外径用ですね。

継手やエルボをよく見ると内側に段差があるのが分かります。

パイプを差し込むときはこの段差まで差し込まないといけないので、段差までの距離を測ります。継手もエルボも約3センチでした。

ではパーツを準備していきます。予め測っておいた長さにパイプをカットしていきます。ノブを回してパイプを挟みながら刃が目印に当たるよう調整します。後は時々ノブを回して刃を押し出しながらパイプの周りをクルクルと回していきます。

切断面は真っすぐで、バリも少なく綺麗です。

次にチューブリーマで内外径のバリ取りとテーパー付けをします。こうすることで継手と接続する際にしっかりと奥まで差し込め、隙間なく接着することができます。

切断したパイプの3センチの所に印を付けます。継手に差し込む際、この印の所まで差し込むようにします。

ボンドはプロ用の塩ビパイプ用を購入しました。プロ用と言っても中身は前回使用した物と同じです。違いは容量と刷毛の大きさですね。後で説明しますが、実はこの違いが重要なんです。

各パーツの準備が出来たらボンドを塗布します。ボンドを塗布するときは、パイプ側には先端部分、半分から2/3の所までにややタップリ目に塗布します。

エルボや継手の内側には、手前半分から2/3の所までにややタップリ目に塗布します。

素早くボンドを塗って素早く奥まで差込み、差し込んだパイプが戻らないよう、約10秒ほどキープします。

と言いつつ、チョット手間取って失敗しました。慌ててゴムハンマーで叩き込んでいます。

少し差し込み具合が足りませんが、気を取り直して次行ってみましょう。

先述したプロ用のボンドを購入した理由ですが、タップリ目にボンドを塗布するので接続箇所が多いと足らなくなる可能性があるのと、素早くタップリ塗布するのに大き目の刷毛が不可欠だからです。

前回使ったのはプラモデル屋さんでよく見かける三角錐の瓶入りタイプで、蓋に小さく細い刷毛が付いたものでした。これだと素早くたっぷりのボンドを塗布できません。プラモデルではボンドは出来る限り少量で接着するのが基本ですが、塩ビパイプの接着はそうではないようです。

塗布したボンドが塩ビパイプの表面を少し溶かすことによって差し込んだ際にシール材のように隙間を無くして固まるようです。そのため少し多めに塗布するのがコツみたいです。

ボンドの塗り方にも理由があって、構造上パイプは真っすぐですが、継手やエルボは手前より奥が狭くなっています。そのためパイプを差し込んだ際、先端に塗布した余分なボンドは後方へ押されます。継手の手前に塗布したボンドはパイプとの隙間を無くします。

こうすることで塗り過ぎを抑え、接着面全体を隙間なく接着し、綺麗に仕上げることが出来ます。

手際よくうまくやればこんな感じになります。

結局、差込が浅い部分には念のためシール材を盛っておきました。シール材が固まるまで数日おいておきました。

前回の失敗部分を切断します。はつり作業で傷付けてしまったパイプ部分もカットしました。パイプカッターが使えるところではパイプカッターを使って切断しました。スペースにもよりますが、パイプを固定できない場所でのパイプ切断はパイプカッターが活躍します。

残念ながら水漏れしてしまったパイプを取り外して、新たに作り直したパイプをセットします。作り直したパーツを最終確認して交換の準備をしていきます。

ここはパイプカッターが使えなかったのでヤスリで断面を整えました。チューブリーマでバリ取りして、ボンドを塗ったら素早く思いきり押し込み、しばらくキープ。カメラアングルやピントを気にしていると失敗してしまいますね。

接続部分にはシール材を塗布しておきました。

交換後、数時間放置してボンドやシール材が固まるのを待ってから水道の元栓を開いて様子見です。前回は交換の次の日にセメントを流し込んだ結果、水圧に負けて水漏れし、せっかく打ったコンクリートをはつる事になったので、今回は水圧をかけてから10日程放置して水漏れが無いか確認しました。全部の接続部分を何度も確認しましたが水漏れはありませんでした。

パイプの交換は問題なかったので、はつった部分にコンクリートを打っていきます。前回はコンクリートを厚くし過ぎたので、今回は土を足してコンクリートを薄くします。今回も水を加えるだけの簡易セメントで施工しました。鏝は漆喰壁の補修で使った鏝を代用しています。

面積も小さく、普段目に付かない場所なので、水漏れサしなければ仕上げは不細工ですが気にしません。

今回のDIYも勉強になることも多く、反省点の多い作業になりました。

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