今回はちょっとしたテストをしてみたいと思います。
実はS2000のフォグランプをリペアしたいのですが、レンズがコーキングで本体に接着されていて外せません。そこでシール剥がし剤やコーキング除去剤を使って外せないかと思い早速検索。使用する製品の条件としてプラスチックや金属を犯さずコーキングを溶かすもので探してみました。アマゾンで評価の高いコーキング、シール剥がし剤があったので、これらを購入して実際に使用する前に試してみました。
テストするのは、ディゾルビット社製のコントラクターズ・ソルベント ハンドスプレータイプと、(WAKI)和気産業社製の強力シリコーン除去スプレーPRO、家にあったdufix(ドフィックス) 社製のシール剥がし、同じく家にあったダイソーのシール剥がし液とスプレーです。
ディゾルビット社製のコントラクターズ・ソルベントの成分はオレンジオイル、高精製ミネラルオイル、非イオン界面活性剤で、メーカーによると天然オレンジオイルを配合していて金属・木材・塗装などの素材は傷めに、グリース・潤滑油・ダクトテープ類・油汚れ・タール・すすなどの汚れを剥がせるとのことです。
和気産業社製の強力シリコーン除去スプレーPROの成分は石油系溶剤、珪素(けいそ)系溶剤、可塑(かそ)剤、噴射剤で、メーカーによると素早くシリコーンに浸透し、膨潤(ぼうじゅん)させることで落とせなかったシリコーンコーキングを簡単に除去できるとのことです。
dufix(ドフィックス) 社製のシール剥がしの成分は石油系炭化水素。
ダイソーのシール剥がし液の成分は有機溶剤としか表記が無いので詳細は分かりません。
ダイソーのシール剥がしスプレーの成分は炭化水素、有機溶剤、リモネン、LPGとなっています。
テスト用の素材はパッケージに良く使われているプラスチックのケースから切り出した板の上にコーキング剤を盛ったものを用意しました。このテスト用のコーキングにそれぞれ塗布して、どれが一番効果を感じられるか試してみます。
では始めにディゾルビット社製のコントラクターズ・ソルベントを塗布します。次に和気産業社製の強力シリコーン除去スプレーPRO。そしてdufix(ドフィックス) 社製とダイソーのシール剥がしを塗布します。塗布して30分ほど放置して、それぞれ効果のほどを見る事にします。
30分放置してみましたが、どの製品も盛ったコーキングの表面やエッヂが柔らかくなったり膨張したりといった変化は見られませんでした。コーキングを盛っていることもあり、放置する時間が短すぎて浸透しきれなかったのかもしれません。タップリと追加塗布して更に1時間放置する事にしました。
1時間後、それぞれ状態を確認します。
ディゾルビット社製のコントラクターズ・ソルベントを塗布したコーキングには特に変化は感じられません。そこで、盛ったコーキングをカッターナイフで削り取りました。
削り取った後にコントラクターズ・ソルベントを塗布し、ウエスで拭き取ってみます。
結果、まったく拭き取ることが出来ませんでした。
次に次に和気産業社製の強力シリコーン除去スプレーPROを塗布したコーキング。4つのテスト素材中、唯一コーキングの周囲が白く曇っていました。少し期待しましたが、やはり変化は感じられませんでした。これも削り取って拭き取ってみます。
強力シリコーン除去スプレーPROも全く拭き取れませんでした。
dufix(ドフィックス) 社製のシール剥がしを塗布したコーキングも変化なし。拭き取りテストも全く拭き取れませんでした。
最後にダイソーのシール剥がしを塗布したコーキング。これも変化も無く、拭き取る事も出来ませんでした。
最後に私が希望する使用状況とは異なりますが、除去剤を塗布しながらスクレーパーで削り取ってみます。ディゾルビット社製のコントラクターズ・ソルベントはオイルベースなので、滑る感じでコーキングの表面を削り取っていけます。ただし、薄皮一枚コーキングが残ってしまいます。
和気産業社製の強力シリコーン除去スプレーPROは揮発性があり、コーキングの表面がポロポロと剥げる感じです。そしてやはり薄皮一枚コーキングが残ります。
dufix(ドフィックス) 社製のシール剥がしはゴリゴリとした感触があり、あまり削り取れませんでした。
ダイソーのシール剥がしは更にゴリゴリとした感じで、ほとんど削り取ることは出来ませんでした。
今回のテストの総評としては、結果どの製品も完全に硬化した厚手のコーキング剥がしには効果がありませんでした。メーカーもまず、コーキングはできるだけ削り取ってから使用とか、硬化してしまったコーキングは不可とか、コーキングを溶かす効果はないと書いていますから、今回のテストは本来の使用方法とは異なっているので仕方ないですね。
dufix(ドフィックス) 社製とダイソーのシール剥がしは、そもそもシール剥がし材なので効果なくて当たり前。効果があればみっけものでしたけどね。
ちなみに、家にあった油絵具用リムーバーと塗料用ラッカーも試してみましたが、結果は全く変化なし。改めてコーキングの無敵さを痛感しました。
どうやってフォグライトのコーキングを除去するのか、また考え直さないといけません。
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