裏口の門扉に猫侵入対策をDIY①
Review
季節もいよいよ夏本番、樹々や草花の緑も濃く茂っています。緑の中を抜けてくる風はヒンヤリしていて少し青臭く清々しい。夏の空気だなぁ・・・。
なんて子供のころを思い出しながら庭に行くと青々と茂ってきた芝生の上に強烈な臭いを発して佇む猫の糞が!そうなんです、毎年芝生が青々と茂るこの季節は猫たちにとって気持ちのいいトイレが出来上がる季節でもあるんです。もちろん冬場だから糞害が無いなんてことはないのですが、糞を発見する回数は少し減るし場所も少し違うんです。ですが、芝が生えそろう頃になると決まって芝生が適度に伸びた場所にしています。そして毎日糞の掃除をすることが日課となります。
臭いはきついし衛生的にも良くない、放置していると臭いが染みついて糞をする場所として確定されてしまいます。そう、これはもう猫との鎬を削る糞争なのです!
少しでも猫たちが侵入しづらい環境にして糞害を減らそうと決意のもと動き出しました。
門扉下対策前
対策前の門扉。扉の下に猫なら十分に通り抜けられる隙間があります。ルートとしては道向こうの階段を降りてきて道を渡り、裏へと続く通路を進んでこの隙間を通って庭に侵入しているようです。当然、このルート以外にも幾つもルートはあるはずですが、一番分かりやすく確実に通ているこのルートから対策していくことにしました。
門扉下スペース
門扉の下の隙間は約85㎜と猫が通り抜けるには十分の隙間です。猫は想像以上に狭い場所でも通り抜けられるので、85㎜なんて障害になりません。それに猫は狭い場所が大好きなので狭い隙間を通り抜けるのもアトラクションの一つとして楽しんでいるのかもしれませんね。猫たちの楽しみを一つ無くしてしまうのも心苦しいですが糞害も放置できないので猫たちには他で楽しみを見つけてもらうことにします。
購入した物
今回の猫侵入防止対策DIYで購入した物です。フエルト、ゴムシート、強力両面テープです。フエルトはチョットアイデアがあって購入しました。アイデアに関しては後ほどご紹介します。
寸法に合わせてアタリを付ける
作業に入る前に事前に寸法を測っておきペンでアタリを付けていきます。指矩などがあれば作業の時に便利です。
数回に分けて刃を入れていく
寸法など間違いがないか確かめてからアタリに合わせてカットしていきます。このとき、カッターの刃は新しくよく切れる刃にしておきます。安全できれいな仕上がりになります。カッターでカットしていきますが、このとき一度で切ってしまおうとせずに数回にわたって刃を入れ切っていきます。添える指は定規から出ないようにし、できるだけ刃の進む先に置かないようにします。
ラインを合わせながら貼っていく
ゴムシートのカットが終わったら両面テープを貼っていきます。強力な両面テープは一度貼ると剥がせなくなるので、はみ出さないように短い距離を少しづつ慎重に貼っていきます。
裏面の両面テープ貼り完了
ゴムシートの裏面に両面テープを貼り終えました。
センターから貼っていく
今度はゴムシートの表に両面テープを貼っていきます。フエルトをゴムシートの表に貼るのですが、フエルトの幅が足らないので、真ん中から継ぐことにしました。両面テープをゴムシートのセンターにまず貼って基準としました。
表面の両面テープ貼り完了
センターの両面テープを基準にシンメトリーに両面テープを貼っていきます。貼り付ける素材がフエルトなので両面テープの幅を広めにしています。
両面テープの紙を折り曲げ位置決め
フエルトを貼り込んでいきますが、貼る前に一度シュミレーションして位置決めをします。位置が決まったら両面テープの端の一部を折り曲げておきます。
両面テープの紙を折り曲げる
露出させた両面テープにフエルトの端を貼り付けて位置を固定。ここで最終的に位置を確認します。
少しづつ貼っていく
大丈夫なら両面テープの裏紙を少しづつ引っ張りながら剥がしていきます。この時に同時にフエルトも貼る位置を微調整しながら少しづつ貼り付けていきます。
フエルトを張り付ける
基準になる辺を貼り終わったら広い面積を同じようにして慎重に貼り付けていきます。このとき定規などを当てながら進めていくと皺やズレを防止できます。
門扉を取り外して作業
門扉は机仕事の前に門柱から取り外して洗っておきました。ゴムシートの貼り付け作業は門扉を外してから行った方が簡単です。門扉は比較的軽く、脱着も簡単にできるものが多いようなので可能なら取り外して作業した方がいいかな。
扉下に取り付ける
門扉の下部にフエルトを貼ったゴムシートを貼り付けました。
門扉下対策完成
取り外した門扉を元通りに取り付ければ作業完了。写真ではフエルト部分が浮いて見えますが、実際にはそれほど気になりません。
門扉下ネコ侵入防止
門扉下の隙間は完全になくなっています。これなら猫もここを潜って行こうとは思わないでしょう。そしてゴムシートにした理由もここにあります。スチール製の板や金網を溶接したりステーで固定して隙間を無くしても良かったのですが、これだけ隙間を無くすと小石や土、芝生などがあるだけで引っかかって扉が開かなくなってしまいます。その点ゴムシートなら多少の障害物でも問題なく開くことが出来ます。
ネコ専 用立入禁止 強力消臭
そして念には念を入れるためにネコ専用立入禁止フン尿消臭液を買ってきました。いつも猫の糞がある場所数か所に振りまいておきました。色々試しましたが効果は限定的でいつもガッカリしますが、今度の対策との相乗効果を期待しています。
フエルトに消臭液をスプレーする
そしてゴムシートにフエルトを貼りつけた理由がこれ。液状の猫退避剤をスプレーしてフエルトに染み込ませます。こうすることで門扉に近づかせないようにし、すぐに消えていた臭い効果も少し長くなることを期待しています。ここまでしておけば万が一、この隙間をすり抜けても体に嫌な臭いが付くことになるので次は避けてくれるんじゃないかと。
門扉下対策前&門扉下対策後
対策前と対策後の比較です。どうですか?今回の対策に使った金額は数百円程度です。ちょっとチープさはあるけど溶接や門扉に穴あけの作業などせずに簡単に出来るので誰でも試せると思います。これで糞害が減れば安いものです。
次回はもっと対策を進めていこうと思います。