美味しい鯉料理を求めて樋口軒に行ってきた
Review
毎年暑い時期に必ず行っている川魚料理店、樋口軒。今年は色々と忙しかったので行きそびれていました。2019年も残りわずかとなった12月に父からリクエストがあって、年内に行っておこうという事になりました。樋口軒は北九州市八幡東区河内の河内貯水池の池沿いに建っているため、雪が降る時期は行くのが難しいこともあるので雪のない今の時期が最後のチャンスでした。
樋口軒までの道のりは貯水池沿いの狭い道をクネクネと走っていくので、ドライブにもお勧めです。気候のいい季節にはツーリングを楽しむバイクや車も多く見かけます。
樋口軒に到着したら名前を伝えて好きなテーブルに着席。席は畳敷の小上がりのみで6席かな。この日は既に2組のご家族が食事されていました。いつもは貯水池側の窓の前の席に座るのですが、この日は一番奥の席に着席。予め電話で鯉の有無の問い合わせと予約をしていたので安心して来店できました。そして注文はいつもの鯉B定食1,500円を注文。
捌きたての鯉の洗いは身が良く締まっていて歯応えが最高です。処理もしっかりされているので泥臭さや生臭さはありません。川魚を敬遠する人は癖のある臭いや小骨が・・・という方が多いと思いますが、洗いには小骨も処理されていてあまり気になりません。たまに残っていることがあるので一応気を付けながら頂きました。
実はこの鯉B定食の中で一番好きなのは鯉の皮なんです。コリコリとした独特の歯ごたえが大好きです。鯉の皮は樋口軒では湯引きしているのか、コリコリの食感なんですが、他に何件か有名な鯉料理のお店で頂いたのは生の皮でした。生の皮はグニャリとした歯ごたえで臭みもあり苦手です。またお店によっては醤油で洗いを頂くのですが、鯉には醤油より酢味噌が合うと思います。さらに柚子胡椒を加えて頂くと香りも立って、辛さの中にも爽やかさがありお勧めです。う~ん今日の鯉は少し小ぶりかな。
鯉こくはサッパリ目の味噌仕立て。微かに生姜も効いています。鯉こくにも柚子胡椒を少し入れるとピリッとして深みのある味わいになります。味噌の味付けが濃く、ドロッとした感じで、生姜も効きすぎたお店が多い中、樋口軒の鯉こくは上品な仕上がりの鯉こくで私好みです。鯉こくはアラを使用するので、どうしても小骨は多くなってしまいますね。大きめの身を食べ切ったら小骨がお椀の底に沈むのを待って、沈んだ小骨が巻き上がらないように上澄みを飲むようにしています。
小鉢の内容は日によって変わりますが、この日は鯉の唐揚げと真子の煮付でした。漬けにした鯉の身を揚げているのかな。下味が付いています。
真子の煮付は意外とボリュームがあって食べ応えがありました。プツプツとした歯ごたえですが固くはなく、口の中で粒がほぐれていきます。しっかりと味が付いていて中々の珍味です。黒い部分はチョット苦かった。
写真以外に茶碗蒸し、ご飯、漬物が付いてきます。茶碗蒸しも好物なので嬉しいです。完食したらしばらくお茶で漬物をポリポリ頂きながら帰りのコースを話し合います。
支払いを済ませてお店を出たらチョット景色を眺めて深呼吸。気候が良い季節は少し散策して腹ごなしも気持ちいいですよ。お腹もいっぱい、ドライブで気持ちもリフレッシュできました。帰りも安全運転でゆっくり流して帰ります。また春か夏に食べに来ると思います。