マキタ18V専用充電式空気入れMP180DZ
Review
マキタの充電式空気入れは普段の足として乗っているHONDA FREEDとガレージに入れたままのS2000のメンテナンス用として購入しました。
きっかけは、ガレージに入れたままのS2000を車検に出す際、レッカー車で運ぶ必要があり、空気が抜けてしまったタイヤのままでは色々と都合が悪かったからです。
現在、マキタ製の充電式空気入れは10.8V専用のMP100DZ、18V専用のMP180DZ、18V専用のMP181DZ、40Vmax専用MP001GZの4機種が販売されています。
10.8V専用のMP100DZは使用時間も短く空気の吐出量も少ないので、使っていてストレスを感じるかもしれません。現在主流となっている18Vバッテリーも使いまわせないので、別に10.8Vバッテリーを用意しないといけないのもデメリットですね。
新型の18V専用MP181DZは液晶パネルの使い勝手も向上し、空気の吐出量もアップしましたが、重量も1kgほど重くなっています。価格もMP180DZの約2倍となっています。
40Vmax専用はそもそもバッテリーが高価すぎだし、一般的な使用にはオーバースペックです。
私が購入したのは18V専用本体のみのMP180DZです。私のように普通乗用車程度に使い、空気の吐出量や作業時間にこだわらない方には4機種の中で一番コスパ良いと思います。
それぞれ仕様を比較してみましょう。
それではMP180DZを見ていきましょう。外箱はお馴染みのそっけない単色、もしくは2色刷りの箱ではなく、マキタ製品には珍しくカラー写真を多用した外箱になっています。
おそらくガチの現場向けではなく、ボールや浮き輪、自転車などを使用する家庭や学校、スポーツ施設などに幅広く販売するためなんでしょうね。
外観はお馴染み、マキタの特徴的なブルーに黒のラバー、そして白のロゴ。バッテリーは本体後方に装着します。
持った感じは比較的コンパクトで、重量はバッテリー込みで1.7kgとなります。そこそこ軽いので幅広いシチュエーションで使いやすいと思います。
ホースの長さは650mmで必要十分な長さだと思いますが、径の大きなタイヤで、停車した時にバルブ位置が上方になっている場合は届かないかもしれませんね。
バルブはアメリカ式がデフォルトで、イギリス式のバルブはチェーンでホースに繋がっています。
その他、フランス式、ボール用、浮き輪用のバルブアダプターは本体前方に収納できるようになっています。紛失防止に便利ですね。アダブタ収納の下にはLEDライトが装備されていて、作業場所を明るく照らすこともできます。
電源スイッチはボディ側面にあり、スイッチを押すとボディ上面の液晶が点灯します。この操作パネルでは空気圧単位の切替と空気圧の設定が行えます。使用後、ホースはボディ側面のクリップに押し込んで収納できます。
では、さっそく実際に空気を入れてみましょう。
タイヤに合った適正空気圧を確認します。純正タイヤの場合、運転席側ドアを開けるとタイヤの型番や適正空気圧が印刷されたシールが貼られているので、ここで確認出来ます。
予めタイヤの空気をシュッ―という音がしなくなるまで抜いておきました。
タイヤのバルブにアメリカ式用チャックを差し込んでロックし、電源を入れると現在の空気圧が表示されます。今は完全に空気が抜けた状態なので空気圧は「0」を表示しています。
FREEDに装着している185/65 R15のタイヤの適正空気圧は220kPaなので、操作パネルの+を押して注入する空気圧を220kPaに設定します。
後はトリガーを引けば空気の注入を開始します。ただし、トリガーにはストッパーが付いていません。そのため空気を注入している間、ずっとトリガーを引いていないといけません。ずっと握っていると握力は無くなってくるし、手が痺れてきます。
そこでひと工夫して、トリガーを面ファスナーで固定すれば、設定した空気圧になって自動的に止まるまで待つだけでとっても楽チンです。
駆動音は結構大きいですね。住宅街では早朝や夜間の作業は無理そうです。このサイズのタイヤでは空気を注入するスピードは早くないですが、イライラする程ではないです。まぁ、4本とも空状態から注入となるとそれなりに時間はかかりますけどね。
空気圧が設定値に到達すると自動的に停止します。空気の注入が完了したのでチャックを外します。
念のためエアゲージを使って空気圧が設定した220kPaになっているか確認します。エアゲージは以前、紹介したamonのエアゲージプレミアムです。口金をバルブに差し込んで計測します。
誤差範囲で設定数値通りの空気圧であることが確認出来ました。多く入った空気はリセットボタンでエアーを抜いて調整します。
安全性は勿論、乗り心地や走行性、燃費向上など状況・目的に応じて空気圧を管理しましょう。