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プレハブの壁をDIYで補修

¥0価格

子供部屋として増築し、今は物置と化しているプレハブ部屋の壁が経年劣化でボロボロになってしまいました。はっきりとは覚えていませんが、増築して20年以上は経つっているはず。流石に老朽化は否めません。実はもう1年も前から家族に修理して欲しいと要望があったのですが、仕事が忙しくまとまった休みもとれないので手付かずでいました。

 

少しずつでも修理しないといずれ手遅れになってしまいます。修理できないような状態になってしまうと壊すしかなくなり、建て替えにしても壊すにしてもお金がかかってしまいます。荷物を置くスペースが無くなるのは困るので修理しようと準備はしていました。実は半年前には材料は揃えていたんです。

 

こ今年の新型コロナウイルスの件で大型連休は出かける予定もなく、まとまった時間がとれたので重い腰を上げてDIYに挑戦することにしました。

 

プレハブの壁は経年劣化、雨や紫外線、シロアリなどの害虫によって下部がボロボロになっていたらしく、私が実家を離れていた間に穴が開いてしまったり壁板が反ってしまった部分を母が大胆補修。

 

ノコギリやカッターで壁板の傷んだ部分を切り取ったらしい。壁板を切り取った部分にベニヤ板を無理やり突っ込んで隙間をシリコンで埋めた後、ペンキで色を塗ったといったところでしょうか。それにしても仕事が粗すぎますね。見れば見るほど泣けてきます。

 

別の壁も確認していきます。一見まだ大丈夫かなと思った部分も指で押してみると中はボロボロで大穴が開いてしましました。壁板の下の方は全面同じような状態と思われます。

 

日の当たらない面は劣化・変形が一層深刻な状態です。母の荒療治も空しく補修した部分が朽ちかけていました。壁板は大きく手前に湾曲して変形しています。隙間も大きく、湿気や害虫も入り放題状態。壁の内側の状態を見るのが怖いですが、修理に向けて準備していきます。

 

ゴーグル、マスク、手袋など安全保護具を着用して作業開始。まずは周囲を整理、エアコンの室外機を移動して作業スペースを確保しました。釘や虫で怪我しないように気を付けながら痛んだ補修跡をバリバリと剥がしていきます。補修跡を剥がした結果、想像以上に悪い状態になっていました。

 

壁板の表面は紫外線で劣化して粉が吹いたようになっています。手で触ると手のひらが粉で白くなります。壁板自体は雨露で劣化、変形しています。問題はフレームの木材で、おそらくシロアリの跡だと思われますがボロボロになっていました。残っている部分は硬さがあり、強度に不安は残るもののまぁ大丈夫そうです。

 

それにしても色々とヤバいことになっています。プレハブはDIYできることも限られるので、いずれ解体か建て直ししないといけなくなるんでしょうね。もっと早く手を入れておかないといけなっかたですね。でも、これ以上状況が悪化しないよう修繕しておかないと。本格的な修繕も建て直しも費用的に厳しいですからね。

 

現状を確認して少し落ちた気分をなんとか奮い立たせて修繕の方向性を決めていきます。プレハブの造りを観察して壁板全面を張り替えることができるか調べてみました。結果、リフォーム用の壁板はメーカーになく、外壁用板もホームセンターで探しましたが室内用壁板しかなく張替は断念しました。外壁建材を色々調べましたが、鉄板スレートやサイディングが現在の主流となっているようです。工法も進化していて張替は私の様なずぶの素人では手に負えそうにありません。安く、簡単に、確実にDIYリフォームできる方法を考えた結果、壁板の全面張替は諦めることにしました。結局、傷みの激しい部分のみ補修することにしました。

 

プレハブの壁面全ての状態を確認したら補修する範囲を決めていきます。壁板のまだ使える部分は残して上から新しく壁板を張っていくことにしたので切り取る予定の寸法よりだいぶ余裕をもって寸法だししました。補修部分がデコボコするのは見栄えが良くないので、補修する高さを一定に決めてプレハブをぐるっと帯状に壁板を張って補修していきます。

 

壁板の一部は強度はあるものの湾曲してしまっているので上から壁板を張り付ける際に障害となってしまいます。邪魔になる変形した部分はカットします。

 

壁板はベニヤ板のような材質でできているので、カッターナイフやノコギリを使って簡単にカットすることが出来ました。断熱材なのかな、壁板の裏には発泡スチロールが貼り付けられていました。意外とスカスカ・・・通気のためなのかスペース一杯には貼られていないのですね。

 

実は断熱材として使おうと思い硬質ウレタンブロックも購入していましたが、今回はこのままにしておくことにしました。それにしてもベニヤ板、発泡スチロール、ベニヤ板という簡単な構造なんですね。今更ですが音漏れとかかなりするのでしょうね。最新のプレハブは工法も進化しているので心配ないのかな。

 

壁板の材質はいろいろ調べたり悩んだりしましたが、最終的にアルミ複合版を使う事にしました。理由はいくつかあって、まず安い(笑)、加工が簡単、表面がアルミで耐久性がそこそこある、雨に強いとメリットがたくさんあります。ウレタンをアルミの板でサンドした構造で、もともと野外看板などに使われるものらしいです。

 

アクリル板やサイディングは重く高価なうえ工法的に素人では無理。スレートなど金属素材は加工が難しく、道具も持っていません。無垢のアルミ板はある程度厚みが無いと強度がなく、厚いアルミ板は重く高価。ベニヤ板に防水塗料を塗布して使う事も考えましたが、耐久性に不安があります。総合的にメリットが多かったアルミ複合版が残った感じです。

 

アルミ複合版のカットは寸法を測って線を引いた後、スチール定規をあてて大き目のカッターナイフで何回も刃を入れて少しづつ切れ目を入れていきます。一気に切ろうとすると怪我や失敗につながります。根気よく作業していきます。

 

切り出したアルミ複合版は保護シートを付けたままインパクトドライバーを使いネジ止めしていきます。その際、柱やさんなど下地材の位置をしっかり確認してネジ止めしていきます。下地材を外すとネジ止めの意味が無くなってしまいます。

 

見栄えが良くなるように高さなどが合っているか確認しながら作業を進めていきます。今回反省点としては補修板の合わせをピッタリくっつけてしまった事です。わざと少し隙間を開けておいて、後でこの隙間をシール材で埋めていく方が水の侵入を完全に防ぐことが出来ると気づきました。

 

壁材を貼り付け終わったらシール材のためのマスキングをしていきます。マスキングをすれば仕上がりが格段に綺麗になります。ここは手を抜かずに行いたい作業です。

 

マスキングができたらシール材を塗っていきます。シール材を塗ったら乾かないうちにヘラを使って形を整えながら隙間に塗り込んでいきます。

 

シール材が塗れたらシール材が完全に乾く前にマスキングを剥いでいきます。シール材が完全に乾いてしまうとマスキングと一緒にシール材も剥がれてしまう恐れがあります。マスキングを剥がすときに現れる綺麗なラインは見ていて気持ちが良いですよ。

 

マスキングの代わりに貼ったままにしていたアルミ複合版の保護シートを剥がしたら完成。作業のために外していた雨樋やエアコンの室外機のパイプを固定しなおし、室外機を定位置に設置、作業前の状態に戻したら掃除して後片付け。各所チェックして問題なければ作業も終了です。

 

これでこのプレハブが使えなくなるまでは持ってくれるでしょう。思い立ってから作業終了まで凄い時間がかかってしまいましたが、気になっていたやらないといけないことが一つ片付きました。

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