ロボット工学が急激な進化を遂げた近未来。人間のあらゆる社会活動を代行する“サロゲート”と呼ばれる身代わりロボットが開発され、人類は自宅からサロゲートを遠隔操作するだけで、リアルな現実世界に生身の肉体をさらす必要はなくなった。アクシデントや犯罪によって危害を加えられても、サロゲートが破損するだけで、使用者には何の影響もないのだ。しかし、起こるはずのない殺人事件がこのユートピアに暗雲をもたらす。あるサロゲートが破壊され、後頭部にはめ込まれたIDチップは黒焦げになっていた。そして、同時に持ち主であるオペレーターが操作をするスティムチェアーの上で、眼球破裂して死亡したのだ。サロゲートへのダメージが使用者に及ぶとなると、この社会システム全体が破滅してしまう。捜査を開始したFBI捜査官グリアー(ブルース・ウィリス)は、サロゲートを開発したVSI社に事件の謎を解く鍵があると推理する。しかし、グリアーの想像を遙かに超える恐ろしい陰謀は、サロゲート社会全体を破滅へと誘うカウントダウンをすでに開始していた。
出 演:ブルース・ウィリス ラダ・ミッチェル ロザムンド・パイク ボリス・コジョー・ジェームズ・フランシス・ギンティ ヴィング・レイムス ジェームズ・クロムウェル・ジャック・ノーズワージー デヴィン・ラトレイ マイケル・カドリッツ
監 督: ジョナサン・モストウ
製 作: デヴィッド・ホバーマン トッド・リーバーマン マックス・ハンデルマン
脚 本: マイケル・フェリス ジョン・ブランカトー
SURROGATES|ジョナサン・モストウ
Review
ストーリーをずっと追いながら見なくて良くて、適度なアクションがある、でも見ていない物が良いなぁ・・・という感じで流し見できるような作品は無いかと探していて目に留まりました。ブルース・ウィリス主演なのでアクションはあるだろうと思ったことと、アンドロイドっぽいビジュアルが目を惹きました。内容は近未来SFですね。
ザックリした感想は攻殻機動隊にインスパイアされた作品だろうなぁということです。簡単に言うと人間は自宅から一歩も出ないニートな暮らしで、代わりに自分の分身のようなロボットを操って生活している近未来。これはいわゆるアバター的なものですね。人とロボットはサロゲートで繋がっていて、ロボットを通じて操作人を殺害することのできるガンを巡って事件の真相に近づいていくストーリーなのですが、攻殻機動隊でいうところの電脳を焼かれるにあたります。
テーマは人は生身でコミュニケーションをとることが大切で、機械に頼ったコミュニケーションはどこか違和感があり健全ではない、リスクはあるが面と向かって触れ合い会話することが大切なのだというところでしょうか。
残念ながらこの作品、作品自体よりブルース・ウィリスのアバターの変な髪型のほうが話題になった気がします。そして中盤まで見て以前見たことのある作品だと気づきました。ロボットの壊れたシーン名は初期のターミネーターを思い出させる感じで、全体的にどこか古臭い感じがするのは原作がアメリカで大人気のグラフィックノベル・シリーズで、イメージを原作に近づけているせいなのかなぁ。
本編は短めで見やすいのですが、個人的にはあまり面白かったとは・・・。