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ブライアン・デ・パルマ監督によるSFスペクタクル。2020年、史上初の有人火星探査機マーズ1号が火星に降り立つが、調査を行なっていた乗組員たちが巨大な砂嵐に巻き込まれてほぼ全滅。生き残った1人も消息を絶ってしまう。当初マーズ1号に乗る予定だったジムは、マーズ2号に乗り込んで救出へと向かうが……。

 

出演:ブライアン・デ・パルマ、ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス、コニー・ニールセン

 

監督:ブライアン・デ・パルマ

MISSION TO MARS|ブライアン・デ・パルマ

¥0価格

昔見た記憶がありましたが内容を思い出せず、もう一度見ることにしました。NASA全面協力でリアルな火星の風景を再現したという触れ込みの映像は納得。当時火星は人面岩などでもブームが起きていて火星をテーマにしたものが多く発表されていましたが、そんな作品の中の一つです。序盤、2001年宇宙の旅のオマージュも盛り込まれていてSF映画好きはニヤリポイントです。火星での探査中、巨大な竜巻状の何かに襲われるシーンは当時としてはかなりの出来と言えるでしょう。作品中のSFXの中でも力の入りようがうかがえます。

全滅したかと思われたクルーたちですが、救助するためというよりは事故解明のため新たなクルーが火星へと向かいます。火星へ降り立つ予定の着陸船が事故により使えなくなり司令船での着陸に挑みます。このアクシデントでは切なくなる別れのシーンがあり何とも言えなくなります。

クルー1人の犠牲を出しながらも着陸に成功した火星では一人生き残っていた前調査隊が僅かな資源で自給自足して生きながらえていました。そのクルーの話に愕然とする一同。調査隊が襲われた時の音声にメッセージが含まれていることに気付き、それが遺伝子配列を表していて謎の生命体と接触できる合言葉になっていると分かる。その合言葉に望みに人面岩に向かうのだが・・・。

まぁ、色々と突っ込み所のある作品ですが科学的な物は詳しくないのでストーリー的にどうかと思うところを幾つか。仲間である調査隊が原因不明の事故で全滅したかもしれないというのにミッション中に夫婦でいちゃついていたり、無重力ダンスのレッスンしてたり緊張感の欠片もないのが笑えました。生き残ったクルーが少なすぎる資源で自給自足をしていた下りは専門家でもないだろうにとか、放射線とか大丈夫なのかとかいろいろ心配してしまいました。そもそも、遺伝子の謎解きをするような超科学的に進歩した生命体がいきなり竜巻なんかで調査隊を全滅させないでしょ。あのツルツルの如何にもって人面岩には失笑。どうして火星の生命体は一人火星に残っていたのか、それも何億も経っているだろうに生きているのかとか。地球にDNAのカプセル飛ばしてどうしようとしたの?自分で行けば良かったんじゃ?あわよくば侵略?とか・・・。

2001年宇宙の旅のオマージュがあちこち出て来たりするのはネタ的に面白いけど、やっぱり結末は未知との遭遇みたいになっちゃうのねと少しガッカリしました。あまり記憶に残らないわけですね。

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