出演: 大泉 洋, 柴咲コウ, 劇団ひとり, 笹野高史, 風間杜夫
監督: 劇団ひとり
大泉 洋×柴咲コウ×劇団ひとりが贈る
笑いと驚き、そして涙のエンターテイメント! !
自分は特別な存在だと思っていた晴夫(大泉洋)。四畳半のアパートでレトルトカレーを頬張りながら、TVで人気急上昇の後輩マジシャンを眺める日々。目を背け続けてきた現実に“普通の日常"を手に入れることすら難しい、と気付き始めていた。
生まれてまもなく母に捨てられ、今では父とも絶縁状態。何をやっても上手くいかずに人生を諦めかけていた彼のもとに突然もたらされる父の訃報。
自分の惨めさが溢れ出し、生きることの難しさを痛感する晴夫。そこに青空から一筋の雷が放たれる!
そして晴夫は40年前の浅草にタイムスリップ。
そこで、若き日の父(劇団ひとり)と母(柴咲コウ)に出会う。そして、ひょんなことから父とコンビを組み、一躍人気マジシャンになっていく。生まれて初めて味わう満たされた日々。全てが順調に思えた矢先、明らかになる母の妊娠。
そして、ある決断を迫られることになる父。明らかになっていく家族の愛と想い。そして晴夫自身の出生の秘密。
果たして彼と家族を待ち受ける思いもよらぬ真実と結末とは――
青天の霹靂|劇団ひとり
Review
公開当時、とても話題になった本作ですが、大泉洋さんのインタビューばかり見て本編を見ていませんでした。今回は突然見てみようと触角が動きボタンをポチットな。
売れないマジシャンの理想と現実、見栄と現状がとても惨めで、自分に重ねてブルーな気分になりました(T_T) 売れた後輩マジシャンやホームレスになった父の死に方などチョットなぁと思う部分もありますが、そこは芸人、劇団ひとりさんのテレが見え隠れします。そして題名にもなっている青天の霹靂。主人公が突然雷に打たれる演出はもっと良い手法がなかったのかと思うほどありきたりでチープな印象です。本編がとても良い作品なのでこの点が非常に残念です。
タイムスリップして若かりし日の父と母と出会い、母失踪の謎や父がホームレスになるまでの父なりの苦悩、それぞれが心に秘めた愛を徐々に明らかにしていく物語に思わず引き込まれ、気づけば頬を涙が伝う。主人公が過去の母に生まれてくる子が将来どんな子供になるかをチョットだけ教えてあげるシーンは涙腺崩壊。大泉洋さんの演技が光る、主人公と一緒に笑ったり泣いたりできる感動作でした。
最後に落ちを用意しているあたり流石です。